第3話「双子と委員長と」
「おい...仁来いよっ」
友人、高村 双太がこっちへ来い、と手招する。
放課後の午後、二人は学校の屋上で高三という時期にありながらして無機質な時間を送っていた。
「ぼ、ぼくは遠慮しとくよ...」
仁が困った様な顔で返す。
「おま...それでも男か!!?これは男、いや漢のロマ..ぅぐはっっ!!」
そう言う双太の後頭部に下ろされる鋭い一閃。
双太は頭を抱え悶絶している。
「なぁにがロマンだ...これはただの...」
少女は眼下のノートPCのディスプレイを睨む。
そこには何処かの一室が定視点で映し出されていた。
先ほど一閃を放った少女が第二撃を放つ戦闘体勢に入る。
「ちょ..ま...」
双太は後ずさり、彼の言うところの『漢』には程遠い構図で命乞いに入っている。
「盗撮だろうがぁぁぁああ!!!!!」
蹴りは顎に下から入る、族に言うクリーンヒット。
悲鳴さえ起こらない。双太ーーー完全に沈黙。
仁は静かに両の手を合わせた。
「お兄ちゃんはな無敵だがな....これは...さす..が....に.....」
「もうっ....この糞変態兄貴が。」
そう言う彼女の名は 高村 凛。
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